プロレスにおける勧善懲悪について
こんにちはmossangです。
今回は久々に趣味であるプロレスの話をしたいと思います。
プロレスラーはベビーフェイス(善玉)とヒール(悪玉)という二つの役割が存在します。
ヒールというのは悪玉という言葉を意味するように、介入や凶器攻撃など反則を好き勝手行う。
観客のヘイトを買って試合を盛り上げるというのが彼らの仕事である。
ただ、現在ベビーフェイスとヒールの境界が曖昧になっている。
昔こそヒールが好き勝手やってベビーフェイスに最後はしばかれるという勧善懲悪の図式が成り立っていたが、現在ではヒールの人気が高まりすぎてそれが成り立たなくなってしまっているのだ。
新日本プロレスではロスインゴベルナブレスデハポンやバレットクラブ、ユナイテッドエンパイアがヒールユニットとして存在しており、少し前までは鈴木軍というユニットがあった。
だが、彼らはいずれも最初こそ悪虐非道の好き勝手なムーヴをしていたものの、年月が経つごとに人気が出てきてしまいヒールらしいムーヴをすることが減っていった。
そんな中で新日本プロレスの中で現在最もヒールらしいユニットといえばHOUSE OF TORTUREだろう。
HOUSE OF TORTUREはバレットクラブ内部のユニットである。
EVILというプロレスラーにより結成され、
現在のメンバーはEVIL、高橋裕二郎、ディック東郷、SHOの四名である。
彼らは、シングルマッチであろうととことん介入するし、SHOに至ってはレンチをトーチャーツールという名前で用いて凶器攻撃を行う。
お笑いの要素をもったコミカルな展開に持ち込むことも得意なユニットである。
コロナ期に歓声が禁止されてブーイングがもらえなかった時期もあるが、歓声が解禁されてから最もイキイキとしたユニットである。
だが、彼らに対しては度を超えた誹謗中傷も行われることがある。
実力がないからそれでしか勝てないんだろ?とかそれだけならいいがラインを超えた人格攻撃まで起きてしまっている。
だが、少し待って欲しい。
ヒールとは超えてはいけないラインをわきまえているからできる役割なのだ。
相手を怪我させないようにするにはそれ相応の技術が高く求められる。
彼らの仕事は観客のヘイトを煽り最後に倒させることでスッキリさせることにある。
プロレスを見る子供達に悪いことをするとどうなるのか。
悪いことをすると最後には誰かに懲らしめられる。
ヒールとベビーフェイスの区別が曖昧になった今の時勢にそれを教えられる彼らはとても貴重な存在なのである。
私は、HOUSE OF TORTUREにそれを子供たちに教えられる存在として良い教材であると思っている。
コロナが落ち着きブーイングが解禁された今、
彼らには今後も好き勝手やり続けて欲しいものである。