mossang’s blog

不動産業者に勤める発達障害者による雑記です。日常で思ったことや役に立てるような内容を書いていきたいと思います。

発達障害者は就職目的で宅建士を取るな

こんにちは。

 

私は現在、不動産の事務をしております。

元々は営業として現在の会社に入社しましたが、

配置転換により現在事務として働いております。

 

今回のタイトルである、なぜ「発達障害者は就職目的で宅建士をとるな」と言う考えに至ったかを説明させていただきます。

 

ご存知の方もいらっしゃることであろうと思いますが、宅建士は正式名称を「宅地建物取引士」といいます。

 

宅地建物取引業法により、各会社、各事務所に設置しなければならないものとなっております。

 

宅建士の仕事は一言で言うと、「契約の内容の説明や締結などお客様とコミュニケーションをとって契約を進めていく仕事」です。

 

具体的には、

・取引する土地の重要事項をお客様に説明すること

・重要事項説明書への記名、押印すること

・契約書への記名押印すること

となります。

 

続いて、我々発達障害者にとって宅建士の何が鬼門となるのかと言うことについて説明させていただきます。

 

宅建士というより、不動産業というものが我々発達障害者には向いている業界とは言えません。

 

なぜかと言いますと、

1 お客様や他業者様とのコミュニケーションを密にとらなければならないこと

2 どのようなことが起きても、臨機応変に対応しなければならないこと

3 この業界は結果が全てであり、どの会社も上司からの圧が強いこと

が挙げられます。

 

1のコミュニケーションについてですが、我々発達障害者はコミュニケーションが苦手な傾向があります。

特にASDを抱えている人にとっては、相手の気持ちを表情や身振りから推し量ることが苦手ではないでしょうか?

その結果、うまくコミュニケーションを取れず、お客様や相手方業者を怒らせてしまうことも多いと思われます。

また、宅建士の業務である重要事項説明についても、よくお客様から質問がされます。

ですが、知識に口が追いつかない傾向、つまりアウトプットに難がある我々は、すぐ答えられません。

その結果お客さまにこの物件買ってよかったのかと不安を与えることもあります。

 

2の臨機応変さについても苦手な方は多いと思います。

不動産業というよりは営業自体が、次から次へと新しい仕事が割り込んできます。

その中で、自分のこだわりを悪い方向に発揮してしまって、

よく混乱することもあることでしょう。

結果、どの仕事をどれだけやったか把握できず、

何もできてないと言うことも多いのではないでしょうか?

 

3の上司の圧についてですが、

不動産業は良くも悪くも結果が全てです。

成績いい営業は長く生き残り、悪い営業は消えてしまいます。

私もそうですが、臨機応変さやコミュニケーション能力に欠ける人は自己肯定感が小さい人が多いです。

そのような状態で上司に詰められてしまうと、あっという間に心の健康が壊れてしまいます。

私が精神科に通った理由も、上司から自己肯定感がゴリゴリに削られたからです。

 

まとめますと、発達障害の方は不動産業自体が合っておらず、精神の健康のためには不動産業はやめた方がいいよと言うことになります。

就職目的で宅建士をとっても自分の将来を狭めるだけです。

自分に何が合うのかをしっかり考えて就職活動をしましょう。

私は不動産業に来て後悔しております。

まあ宅建を取るなというより不動産はやめとけよって内容になったけどまあいいや